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夢と消えたAirBus A380/エアバス社 がスカイマークに解除通告

   

Singapore Airlines A380

Singapore Airlines A380

 

日本の航空会社で最初にAirBus A380の導入するということで期待していただけに大変に残念なニュースである。

 

ニュースの概要

スカイマークのA380購入契約が解除されたニュースがTVニュースや新聞で取り上げられている。 経営状況が悪化していることが原因で導入計画の延期をスカイマークから提案、エアバス社が契約を解除したという事だ。 また、7億ドル(710億円)の損害賠償か違約金を求めるという。

新聞各紙が報道しているのだが、日本経済新聞のWeb版にことの経緯が詳しく書かれている。 まず、機体カタログ価格は4億1440万ドル(約420億円)、10月納入機の前払い金の支払いが4月に8億円あったが未納となったことで契約不履行と判断し契約解除となったとのこと。

 

スカイマークエアライン

2012年3月期には、手元資金として300億円程あったようだが、その後減少に転じており2013年3月期には200億円程度に減少、2014年3月末には70億円まで減少と日経新聞に掲載のグラフは示している。

2010年1月にJALが経営破綻し3500億円の公的資金を投入、銀行の5000億円規模で再建放棄して再生を行っていた時期にかさなりスカイマークの経営は良い状況にあったのだと考えられる。

 

経営悪化の要因を考える

業績が低迷した要因として、スカイマークがA380を契約後に登場しはじめたLCCが要因の一つとして上がっているが、ピーチアビエーション、ジェットスター、バニラエアー、エアアジアのいずれもハブ空港は関空や成田、中部でありそれほど競合が大きいとは考えにくい。

羽田をハブとしているANAとJALとの競合の影響が大きいと考えることもできる、JALの再建が進められていた時期が軌道にのりはじめ再上場した2012年9月までに価格競争の影響を受けたのはANAだけではなくスカイマークもその影響を大きく受けたのではないだろうか。 JALの再建が進むにつれスカイマークの内部資金の減少しているように見えなくもない。

さらに、ANA/JALとの競合の中アベノミクスによる円安による燃料コスト上昇の影響がかさなり、利益確保が厳しくなってきて次第に経営状態が厳しくなってきたのではないだろうか。

 

ユーザ視線でみるスカイマーク

ユーザ視線でみるとスカイマークエアラインは、スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームのいずれの航空アライアンスには加盟していない。 デルタ航空との提携はあるようだが、アライアンス加盟が無い中堅の航空会社は使い勝手としてはメリットが感じられない。

JALはワンワールド、ANAがスターアライアンスに加盟しており、デルタ航空との提携もあることからデルタ率いるスカイチームへの加盟も考えられたのではないだろうか。

マイル制の導入もおこなわれたようだが、マイレージランナーと呼ばれている航空マイルを貯める事を目的として航空機へ登場する人もたくさんいて(映画にもなった)、カスタマーとしては定期的に相当数の登場を見込める点で収益安定に少しながら貢献しているのではないだろうか。

マイル利用のメリットとしては、アライアンス加盟していることでマイルの利用効果は高くなると考える。 例えば、国内線で貯めたマイルを使って国際線に搭乗できれば利用者に大きくアピールできると思うし、コードシェア便を運行することで利用路線を広げることも可能であろう。

A380導入計画に合わせてニューヨーク路線に乗り出すつもりであったようだが、航空アライアンスへの加盟も考えた方が良かったのではないかとも思う。

 

これからもがんばって

契約不履行を起点としてA380の購入契約が破棄されたことでスカイマークエアラインの経営は今後かなり厳しくなると考えられるが企業が継続することを期待したい。

 

 - 他事争論