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Office365を独自ドメインで利用する 〜Office365とAWS Route53の設定(その2)〜

      2014/07/29

おはようございます、柳田です。

ドメイン名取得、DNSの設定と確認が終わりましたので、Office365の設定方法を行いたいと思います。

オフィス系のクラウドサービスは、Microsoft社のOffice365とGoogle社のGoogle Apps for Businessの2つが主要なサービスになると思います。 サービスの選定はプロジェクトやお客さんの状況によって違ってきますので一概にどちらかという事ではないとおもいます。

今回Office365をテストする目的は、Office365関連プロジェクトに関わる同期がいるとのことですので話がしやすいのではないかと考えたためです。

Office365のサービスレベル選択

Office365のサービスを選択

Office365のサービスを選択

Office365のサービスは複数のサブスクリプションがあります。

何を勉強するかにもよりますがサービスレベルを決める必要があります。 というのも、後からサービスのレベルを変更できない制限があるためです。

今回は、自己研鑽が目的ですので、スクリプトインターフェースが使えたりシングルサインオンを考慮してMidsize Businessを選ぶことも考えられますが、無料期間が1ヵ月ですのでその期間内に試行できるかどうかはWindows Serverのサービスに関する知識が必要となります。 Active DirectoryやPowerShellを知らないことには仕事の合間で勉強するには時間的に厳しいのではないかとおもいます。 ひとまずはSmall Businessで試用してみると良いと思います。

Small Businessは、ターゲットの25名以下の組織としていますので個々の機能が絞り込まれています。 そのため、管理ダッシュボードも単機能で取っ付きやすいのでは無いかと思いますよ。 評価期間を超えて運用してみる場合でも月々500円/人のコストで済みます。

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Small Business契約

Office365の最初の画面

Office365の申し込み方法は非常に簡単でして、Small Business、Midsize Business、Enterpriseのいずれかを押すと試用版の登録に遷移します。 氏名/住所/電話での認証等を行うと管理メニュ(ダッシュボード)へログインが可能になります。

「ようこそ」が表示されるとおもいます、この状態ではドメイン名はmicrosoftonline.com となりますので、先に取得したマイドメインを利用出来るようにセットアップして行きましょう。

マイドメインを利用するためには、「電子メールアドレス:」のステップを行って、マイドメインを設定して行きます、ステップは全部で4つです。

 

Office365のセットアップ(マイドメイン設定)

ステップ1:ドメイン名の所有を確認

ドメイン名を変更

まずは、ドメイン名の所有を確認しますが、ネームサーバのTXTレコードかMXレコードを使って所有を確認します。

りようするドメイン名を入力してマイドメインへの変更を進めます。

 

Office365ドメイン名の変更

ドメインの所有を確認するには、Office365が自動的に行ってくれるオプションと自分で設定するオプションがあります。

日本のレジストラは登録されていないため「DNSを自分でセットアップして設定する」をチェックします。

Office365マイドメインセットアップ

ドメインをセットアップするためには、4ステップありますが、実際は2ステップで完了します。

それでは、ステップ1から始めて行きましょう。

手順1を押します。

 

ドメイン所有の確認

表示されている内容は、TXTレーコドもしくはMXレコードを使って所有を確認するということす。 そのために、ネームサーバのレコードのTXTとMXを設定します。

ネームサーバはAmazon AWSのRoute53にしていますので、Route53でTXTかMXレコードを追加します。

Route53にTXTレコードを追加

Amazon AWSのRoute53へ行き、Create Record Setを押して追加します。

TypeはTXT

ValueにOffice365で指定されている値を設定します。

Createを押すとレコードが作成されます。

TXTの値をコピペするとエラーが表示されますので、”〜”でかこいましょう。

Route53での設定が完了したら、Office365でドメイン所有を確認します。レコードが正しく設定されていると所有の確認ができます。

ステップ2:メールアドレスの更新

Office365 ログイン

ドメイン名の所有確認ができると、Office365上でドメインを利用できるように設定を更新します。

更新ボタンを押します。

 

強制的にログアウトされますので、login.onmicrosoft.comでユーザ名@マイドメインでログインします。

ステップ3:ユーザを追加

1人で利用しますので、単純に完了します。

 

ステップ4:DNSレコードを更新

DNSレコードの設定

Office365の各種サービスである、Exchange Online、Lync Onlineを受ける為の設定を行います。

Office365で示された通りのDNSの情報をRoute53にレコードの追加/変更レコードをします。

まずは、TXTとMXを変更します。

DNSレコード設定

追加する項目は、CNAMEが4つ、SRVが2、TXT、MXを設定します。

SRVのレコード設定は表示と設定が異なります:

ホスト名を、_sip._tls.xxxx.net (サービス、プロトコル)

レコード情報には、100 1 443 sipdir.online.lync.com(優先度 重さ ポート ターゲット)とします。

SRVの設定:

ホスト名:_sip._tls
Type:SRV
Value:100 1 443 sipdir.online.lync.com
ホスト名:_sipfederationtls._tcp
Type:SRV
Value:100 1 5061 sipfed.online.lync.com

全ての設定を完了できたら「完了しました。確認してください」を押します。

Office365 DNS設定完了

全ての設定が正しければ、「DNSレコードを更新」ページがでますので設定完了です。

もし設定が間違えているとエラーがでますので、Route53のレコードを確認して再度確認を行いましょう。

 

Office365 メール設定完了

以上でメール関係の設定が完了しましたので、Exchange Serverが使えるようになりますのでOutlookからアクセスがきます、またLyncの利用も可能になります。

Outlookにアカウントを追加してみましょう、マイドメインのメールアカウントを追加できるはずです。

 

動作の確認

単純な方法としては、Outlookでアカウントの作成、メールの送受信をテストします。 Lyncも同様にチャットや通話ができることを確認しましょう。

DNSレコード関係の確認は、digやnslookup等のコマンドで確認しておきましょう:

$ nslookup
> set type=MX
> domainname.net
....(MXの値が設定とおりになっていればOK)
> set type=TXT
> domainname.net
....(TXT値が設定とおりになっていればOK)

以上でOffice365の初期セットアップは完了です。

メールのテストは、Outlookを使ってメール、タスク、メモをそれぞれ動作を確認するのが良いと思いますが、持っていない場合には、ダッシュボードのOfficeからアプリケーション(outlook 2013)をインストールして利用できます(無料期間中はつかえます)。

Lyncのテストは、iPhoneアプリ版を使って同期に連絡を取ってみる方法が簡単でしょうか。

ここまでで、オフィス周りのメールやLyncの設定ができましたので、次は一般向けWebサイトを構築してみたとおものではないでしょうか。 Office365のSharePointサービスを使って構成できますが、Office365はオフィス内で利用を想定して外部向けのWebサイトはクラウドサービスを用いてみようとおもいます。

クラウドサービの候補として:

  • Amazon AWSのEC+RDS
  • さくらインターネットのVPS
  • GMOクラウド

などから選んでみてはどうでしょう。

 

Office365はOfficeアプリケーションとExchange, Lync, Sharepoint, OneDrive for Businessをパッケージにしたサービスですので、上記の設定で利用できるようになります。

オンプレミスでサーバーを構築していると個々のサーバにアプリケーションをインストール、セットアップ等々の工数を必要でしたがOffice365を使うと短時間にスタートでき初期投資を削減できますので大変便利です。

また、個々のサーバーをオンプレミスで運用する場合にはサーバ管理・運用の手間がかかりましたが、Office365はWebやアプリでサービス状況を確認できます、また稼働状況や監視の手間を大幅に削減できるため小規模なオフィスでの導入も手軽に行えます。

 

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